日本リースバック保証協会は、宅建業者や、利用者の優位的契約を防ぐため、
国家資格を持った士業の立ち合い業務、並びに
契約内容の審査・標準化を図ることを目指しています。
リースバック(セール&リースバック)は、自宅等の所有不動産を売却した後も、賃貸借契約を締結することでそのまま住み続けることができ、まとまった資金を得られるサービスです。持ち家比率の高いご高齢の方を中心に、老後の生活費確保や相続問題回避など不動産の活用手段として関心が高まっています。
消費者にとっては、不動産活用の選択肢が増え、状況やニーズに応じたサービスを受けることができるようになる一方、近年、メディアなどにも取り上げられるようになってきたことで、注目が集まるとともに参入する企業も増加しており、サービス品質の低下や悪質な事業者の出現が懸念されています。
実際に、事前に説明を受けた内容と契約内容が異なっていたり、期限を定めて賃貸契約を締結する「定期借家契約」を利用し、期間満了後に契約の継続を断られたり、退去を求められるというトラブルが表れているケースもあり、今後このような状況が拡大して消費者がサービスの利用に消極的になれば、業界の発展を妨げることになりかねません。
このような消費者にとって不利益となるサービスを提供する事業者に依頼する方を無くすには、「消費者が良い事業者を判別できる基準」「啓蒙・注意喚起をする機関・団体の設立」が必要だと私達は考えました。
日本リースバック保証協会は、これからの業界に必要な規範制定、調査研究、広報、相談など多角的な活動を行い、併せて「利用者への情報提供と注意喚起」を持続的に行うことで消費者を保護し、安心・安全にご利用いただける「リースバック」サービスの健全な発展を図るとともに、日本経済・社会の発展に寄与することを目的として発足しました。
これからますますの拡大が期待される市場だからこそ、「リースバック」サービスを提供する多くの企業と手を取り合って健全な業界へと成長を目指し、協会として様々な課題に取り組んでまいります。